流行仕掛人のお宅訪問ツアーを求めている人達のために、Openhausはその扉を開きます。同社は、ソーシャルメディアのインフルエンサーやインテリアデザイナーなどのコンテンツ制作者が、お気に入りの製品、お得な買い物のヒント、購入場所など、自分の生活や家に関するフォロワーからの質問にうまく答えられるよう支援するために設立されました。
Openhausの共同設立者であるCarson Clement氏は、趣味で手にしたMatterport Pro2カメラをきっかけに、デジタルツインを使って美しい3D画像で家を撮影すると同時に、家具を紹介することに可能性を見出しました。そして、ショッピング可能なホームツアー体験をフィーチャする新しいeコマースビジネスが始まりました。
今日、OpenhausはMatterportデジタルツインを使って何千ものショッピング可能なオンラインルームツアーをホストしています。ファンは、インフルエンサーの自宅をリアルな3Dで見学したり、アイディアやお気に入りを保存したり、関心のあるアイテムを購入したりできます。
3Dのクチコミでブランドを強化
Openhausのビジネスモデルには、Tuft & Needle、Boutique Rugs、Minted、Etsy、Magnoliaなどのブランドと提携してインフルエンサーの自宅の3Dツアーに商品を配置するという形態が含まれます。また、ブランドや小売業者、メディア企業がOpenhaus上にコンテンツを作成することを支援してコンサルティングサービス事業を拡大しています。
「ブランド企業は小売スペースを美しく見せるために多額の費用を投じていますが、物理的・地理的制約で制限されています。当社はそのような投資を活用して3Dの見事な没入型オンラインショッピング体験を実現できます。自社ブランドにより多くの時間を割いて記憶に残る形で消費者に関わってもらいたい企業にとって、Openhausは理想的なソリューションになります」とClement氏は言います。
Openhausがモデルから生成する指標はエンゲージメントを示しています。「人々がそれぞれの家の中を平均20回見学し、1回の訪問につき8つ以上の商品を見ていることが分かります。通常のウェブサイトでの2次元の画像や動画をクリックする回数と比較すると、かなり大きな効果が出ています」とClement氏は言います。
インフルエンサーのオーディエンスの5%~9%が、招待されるとインフルエンサーの自宅のバーチャルツアーに参加していることを同社は発見しました。ツアーは通常、インフルエンサーが自宅のスペースやお気に入りのものを紹介するショートビデオから始まります。「インフルエンサーがツアーの中でブランドを紹介したり、特定の製品について気に入っている点を語ったりして、その体験を自分のブログやInstagramのストーリー、TikTok、自己紹介ページにリンクさせるとかなりの威力を発揮します」とClement氏は言います。
多くの訪問者はさらに、Openhausの他のパーソナリティの興味深いバーチャル・ホーム・ツアーを見学して回ります。Clement氏は、MTV Cribsのオンラインの3D版のようなものだと言います。「多くのデザイナーやクリエイターで試してみましたが、反応は上々でした。誰かの家の中をバーチャルに歩き回って熱心に見て回り、気が向いたら途中で棚の上の花瓶をじっくり眺めたりすることを体験できるなんて滅多にないことです。クリエイターとデザイナーにとっても、限定的な2次元の写真や動画をただファンに見せるのではなく、自宅に招ける素晴らしい手段にもなっているようです」とClement氏は言います。
Matterport Capture Services On-Demandを活用して効率性を拡大
会社を設立して間もない頃、Clement氏と同僚はMatterport Pro2カメラを使ってできるだけ多くの家を自分たちでスキャンしました。スケジュールがますます忙しくなり、新しい家のスキャンが追いつかない状況の中、OpenhausはMatterport Capture Services On-Demandに目を向けました。このサービスは全米の主要大都市圏で利用でき、Matterportのウェブサイトからプロ級のデジタルツインのキャプチャを簡単に予約できます。
「Matterport Capture Services On-Demandのおかげで、新しいクリエーターによる自宅のツアー体験の開発と公開を支援することが本当にシンプルになっています。スキャンが届くまでの時間は48時間以内で、通常は24時間もかからず、驚くばかりです」とClement氏は言います。「Matterport Capture Services On-Demandを利用することで、撮影にかかるコストが60~70パーセント減ったので、新興企業としての収益性が向上しました。その価値はとてつもなく大きいです」
Matterportキャプチャ技術者はOpenhausと協力して3Dカメラの配置位置を確認します。すべての家具、装飾、付属品を極めて詳細に紹介するため、スキャン用のカメラの配置数は、不動産の住宅販売よりも必然的に多くなります。「当社は通常よりも多くのスキャン位置を必要としますが、キャプチャ技術者がニーズを満たしてくれてとても満足しています」とClement氏は言います。
Clement氏は技術者のプロフェッショナルな仕事ぶりを賞賛しています。「当社はコンテンツクリエーターとして1年目からOpenhausに参加してくれた方々とは、オンボーディングプロセス全体を通じてきめ細かくガイドさせていただいているので親密な関係を築いています。技術者が自ら高いプロ意識を持って仕事をすることは必要不可欠です。というのは、当社の代わりにこれらの家に入っていくからです。彼らは当社の期待にとてもよく応えてくれました」とClement氏は言います。
ショッピング可能な没入型体験の開発
Openhausの一部のデザイナーとB2BパートナーはすでにMatterportデジタルツインを導入しており、eコマースオプションなど充実したツアーの体験を向上させ、ツアーのプロモーションと共有に取り組んでみないかとOpenhausに声をかけました。OpenhausはMatterport開発者ツールでその魔法を実現しました。
OpenhausはMatterport APIとSDKを自社のワークフローに活用して、MattertagをOpenhausのデータベース内の情報と共にデジタルツインに組み込んで住宅ツアーと商品情報を常に最新の状態に維持しています。Openhausはタグを画像と追加の製品情報でカスタマイズしたり、動画のような他のコンテンツに組み込んだりすることができます。
「当社は、自社データベースにリンクしたMatterport APIを活用して、デジタルツイン内の製品と在庫の情報を最新の状態に維持しています。APIがなければ、これを実現することはかなり難しく、状況に応じて大規模に更新することは最終的にできなかったでしょう」とClement氏は言います。
現在、住宅を見学する訪問者は製品タグにカーソルを置けば画像、製品名、場合によっては価格を見ることができます。購入を検討している人は購入ボタンをクリックすると、ブランド企業や小売業者のウェブサイトの製品ページが表示されます。
訪問者が外部ウェブサイトにアクセスすることなく、アイテムをシームレスに素早くカートに追加して購入を完了できるよう、Openhausはバーチャルツアー内で購入体験全体をネイティブに提供する取り組みを行っています。また、OpenhausとShopifyのようなeコマースプラットフォームとの間でMatterport API統合を使用して、デジタルツインの製品タグ内で在庫データをリアルタイムで利用できるようにする予定です。
Openhausは、小規模なブティックの顧客であるThe Nested Figと共に、3Dバーチャルツアーを顧客のShopifyベースのウェブサイト上の製品ウェブページに埋め込むテストを実施しました。「これらの3D体験を盛り込んだ製品ページでは、ユーザーの平均滞在時間が65秒増加しました。これはeコマースの小売業者にとって非常に大きなことです」とClement氏は言います。
Matterportとのパートナーシップによる相乗効果
Clement氏がOpenhausの設立当初からMatterportとの連携を選んだのは、その技術力の高さと市場でのリーダーシップにあります。「Matterportはこの分野のリーダーであり、明らかに競合他社より一歩リードしているので、開発者ツールを活用するために提携する企業としてパーフェクトです」とClement氏は言います。
Openhausが成長する中、Clement氏はチームがMatterportの開発者テクノロジーを活用して実現している効率性を高く評価しています。
Matterport APIとSDK、それらを使って当社のプラットフォーム用に開発したツールのおかげで、新しいホームツアー体験の作成からショッピング用にオープンするまでの期間が90%短縮しました」とClement氏は言います。「今では、新規顧客のオンボーディングをコスト効率よくスケーラブルに行うことができるようになりました」
これはOpenhausの顧客にとってメリットになります。「多忙なデザイナー、ブランド企業、小売業者に対する当社の大きな価値提案は、ビジネスを非常に簡単に始められるようにすることです。Matterportの開発者ツール、およびスペースの撮影をより迅速で簡単にするためにMatterportが提供しているあらゆる製品・サービスを利用しながら、当社はかつてないほど素早く3Dコンテンツを作成することができています」とClement氏は言います。
「当初、私達は人々が使いたがる製品の開発に集中していました。それがとてもうまくいったので、Openhausに参加することに興味があるクリエーターとデザイナーの待機リストは数百人の長さになりました。現在、当社は本領を発揮しているところです」と同氏は言います。
同社の事業が拡大を続ける中、モバイル版Matterportはそのプロセスのさらなる合理化に役立っています。Openhausのクリエーターの中には、AndroidフォンやiPhoneを使って自宅の撮影を行った人たちがいます。「当社はモバイル版Matterportの品質、誰もがいつでも簡単に空間をキャプチャできるようになったことに満足しています」とClement氏は言います。
家具や装飾の変更など季節的な変化に対応できるように、確立された家の空間をより頻繁に、場合によっては毎月でもスキャンすることへの関心が高まっています。クリエーターにとって一度に1つの部屋を更新することがより簡単になっているため、Clement氏はホームベースから部屋ベースの手法に移行していのではないかと見込んでいます。
Openhausは一部のクリエーターやブランド企業と協力して、ライブストリーミングによるショッピングイベントを3Dツアー内で実現する取り組みを行っています。「私達はホームベースのショッピング体験に新たな次元を加えることにワクワクしています。この新たな次元を加えることで、新しい関係を活性化させ、消費者製品のブランド企業とインフルエンサーのパーソナリティ双方のロイヤルティを強化できます」とClement氏は言います。
Openhausは、MatterportのAPIとSDKを活用し、アプリや市場をリードするMatterportの空間データプラットフォームとの統合の構築と商品化を行うMatterportプラットフォームパートナーです。プラットフォームパートナーとして、Matterportの販売ネットワークや充実のサポート、共同マーケティングや共同販売プログラムへのアクセスなど、アプリケーションの収益化を支援する幅広い商業的メリットを享受しています。プラットフォームパートナープログラムの詳細と参加申請については、https://matterport.com/platform-partner-programをご覧ください。※米国本社担当のため全て英語となります。
Openhausについて
Openhausは、動画、ライブストリーミング配信のイベント、eコマースプラットフォームの統合を含む、ショッピング可能な3D体験を自宅やそのほかどこからでも簡単に作成、カスタマイズ、共有することを可能にします。https://openhaus.app/
本社
米国、バーチャル
製品
Matterport SDK、Matterport API、Matterport Capture Services On-Demand
成果
- 住宅や家具のキャプチャからショッピング可能な3Dツアーまでの時間をMatterport APIとSKDで90%短縮
- Matterport Capture Services On-Demandで撮影コストを60%~70%削減
- 招待したインフルエンサーのオーディエンスのうち9%がバーチャルツアー体験に参加
- 訪問者あたり平均8つの製品を表示
https://matterport.com/ja/industries/case-studies-10