シンガポールのようにペースの速い社会では、時間は貴重な資源です。OrangeTeeでアソシエイト副グループディレクターを務めるJexxことJeffrey Tay氏は、長年にわたり、実際に現地を訪問して物件の内覧を案内するのには膨大な時間がかかる割に、物件が要件やスタイルの好みに合わず、購入希望者や入居希望者が最初の数分で内覧を中止してしまうことが多いことを実感していました。こうした状況は、不動産会社や家主にとって時間と機会の無駄になるうえ、不動産会社がニーズを理解してくれていないという不満から、入居や購入希望者が他社に乗り換えることにもつながります。
加えて、短期間に多数の物件を見てきた入居希望者の記憶を呼び覚ますため、何度も物件を案内しなければならないこともあります。部屋から部屋への動線見直しや家具の収まり具合の確認を希望する場合もあります。
Jeffreyは、より利便性が高く情報が豊富な体験をもっと良い方法で作成して物件の見学と評価に対応できることにすぐに気付きました。
場所やタイミングにかかわらず没入感あふれる視聴体験
バーチャルツアー機能を備えたオールインワンの3DプラットフォームMatterportの存在を知ったJeffrey氏は、これがシンガポールの不動産市場に大きな変化をもたらすソリューションだと確信しました。長年の間、業界を悩ませてきた非効率性がMatterport 3Dバーチャルツアーの機能の活用で解消できると考えたのです。
「実際の内覧を予約する前に、物件に足をまったく踏み入れなくても空間について非常に多くの有用な情報を得ることができます」とJeffrey氏は強調します。「Matterportのバーチャルツアーなら、世界中のどこからでも、時間にかかわらずまるで現地にいるかのように内装を見ることができます。まさに、意思決定に必要な情報を集めるため、何度でも物件を訪問できる24時間365日対応のオープンハウスといえます」
写真並みの精度のMatterportの3Dスキャン品質は、信じられないほどの没入感をもたらします。Dollhouseビューなど、現実世界では考えられないような視点からの閲覧もでき、空間全体を拡大・縮小したり、回転させて空間を把握したり、好きな部屋に入ってみたりできます。フロアプランで各階を見ることもでき、空間の流れや部屋の位置関係も明確に把握できます。測定モードを使えば、床、壁、天井、窓、ドア、さらには家具やアート作品のサイズをデジタル測定し、荷物が収まるかどうかを確認できます。
すべての人がメリットを享受
Ricoh Theta Z1とMatterport Professionalプランを手に入れたJeffreyは現在、Matterport 3Dバーチャルツアーを見た後で本当に関心のある見込み客だけを対象に物件の対面見学を予約して、誰にとっても無駄になる移動時間をなくしています。コロナ禍でシンガポールが「サーキットブレーカー」という部分的なロックダウンを実施した際、不動産仲介業者は対面案内を禁じられましたが、Jeffreyは物件のバーチャル見学会を続け、最短でわずか6週間で成約にこぎつけました。
Matterportを使用することでJeffreyはより効果的に物件を売り込めるようになり、顧客に対してよりプロフェッショナルな印象を与えながら、夢の家をより迅速に見つけられるようお手伝いしています。Jeffreyがこのプラットフォームを採用して以来、仲介担当者も自らMatterport 3Dバーチャルツアーを使用するようになりました。
「バーチャルツアーを作成する同僚を手伝った物件は、1週間で借り手がつきました」とJeffreyは振り返ります。「つい先日も、別の仲介業者から15件の物件をキャプチャするように頼まれました。Matterportによって、予期しなかった新たなビジネス機会が開かれたようです」
Jeffreyは、他の仲介業者が掲載物件のバーチャルツアーを作成するのを手伝うため、自身の3Dキャプチャサービスを提供するJexx Studio Productionsで新たな収入源を獲得しました。
https://matterport.com/ja/industries/case-studies-5