入居者代理のスペシャリスト
商業不動産会社の大半が、買主と売主の代理を担っています。Savillsは、テナントサービス専業として65年以上にわたり北米で事業を展開しています。ロンドンのグローバル本社をはじめ、北米、南米、アジア太平洋、中東、アフリカにわたり39,000名の専門家を擁しています。
同社の事業範囲は全世界に及びますが、現地の専門家は、どの地域でもあらゆる顧客の固有のニーズに対応できる市場知識を有しています。経験豊かな地域チームに加え、新しい技術の導入に長年取り組んできた点もSavillsの差別化要因となっています。
危機的状況下でのライフライン
2020年に新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大が起こり、商業不動産業界を逆風が次々と襲いました。世界各地でビジネスが閉鎖され、オフィス勤務から在宅勤務への移行が急激に進み、テナントと貸主がともに収益減の危機にさらされました。
当初こうした状況は、ビルの所有者や入居者にとって混乱のように感じられましたが、ビジネスの多くの成功例で証明されているように、適応力が鍵となりました。Savillsはコア事業の推進に役立つテクノロジーの活用に目を向けました。
Savillsはコロナ禍以前にもMatterportを建物内部や外装の3Dキャプチャに使い、顧客に提供していましたが、現在では、そのアプローチの重要性がさらに増しています。例えば、Matterportを使って、顧客に商業不動産ポートフォリオの最適化の方法を助言しています。これは、在宅勤務、ローカルオフィスハブと本社を組み合わせたハイブリッドオフィスモデルを提供する不動産を活用するもので、間接費の削減に加え、従業員の福利厚生、持続可能性と組織の回復力向上にも役立つ方法です。
取引を効率良くリモートで成立
Savillsでは、既存顧客への物件の案内、見込み客への物件販売にMatterportを利用しています。メール広告のスキャンへのリンクを埋め込む操作はわずか数秒で完了します。「Matterportをサービス差別化に利用する方法の1つとして、デジタルサービスプラットフォームにMatterportを完全に組み込むことが挙げられます」とSavillsの副社長兼南北アメリカリサーチ部門責任者のSarah Dreyer氏は語ります。「例えば、当社の顧客向けアプリ、Market Alphaでは市場全体が正確に可視化されているので、お客様はすべてを3Dで見て、建物を1軒ずつ見学することができます」
大企業が新たな小売、オフィスや工業用スペースのリースを検討する際には、意思決定者が各地に、場合によっては世界中に分散していることが珍しくありません。こうした状況であっても、適性や価値を測るため、空間を見る必要があります。
SavillsのCIOを務めるPatrick McGrath氏は次のように説明します。「Matterportの3Dスキャンは説得力があるため、関係者間の会話は地域を超えて弾みます。関係者全員が同じ地域にいる場合でも、Matterportの利用で数日かけて現地を訪れる必要がなくなるため、物件の理解に要する時間はオンライン体験の数時間へと短縮されます」こうしたメリットはコロナ禍が終わっても変わらないものですが、パンデミック中は必須ツールにほかなりません。
「率直に言って」とMcGrath氏は続けます。「今日の環境では、Matterportがなくてはアドバイザーが不動産について気の利いた会話をすることはとてもできません」
顧客に最適な情報を提供
Savillsの目標のひとつに、顧客が現地市場を理解し、不動産に関して最も賢い意思決定を行えるよう、最良の情報をいつでも利用できる状態にするというものがあります。当面の間、貸主よりも借主に有利な市場環境が続くと思われるため、入居希望者がスピーディに決断を下せるほど、より有利な取引条件を確保できる可能性が高くなります。
こうした観点から、Matterportの3Dモデルは、あるロケーションに潜在的な価値がある理由、特定のビルがある種の入居者にとって魅力的な理由を顧客に理解してもらうために不可欠な存在となっています。
「データだけでは十分ではありません。Matterportがあれば、チームが提供する調査や分析と連動させながら、建物や空間に命を吹き込むことができます。特に現在は、実際の現場に行くことはできないため、最適なリース契約をお客様に決めていただけるように、適切なツールとデータを確実に提供したいと考えています」(Dreyer氏)。
スケーラビリティで需要の急増に対応
コロナ禍の影響で、同社でのMatterportの需要は急増し、数か月のうちにバーチャルでキャプチャした物件数は50件から250件まで増えました。「Matterportは拡張性に富み、使いやすいソリューションです」とDreyer氏は満足気です。「当社ではMatterport Pro2カメラの人気が非常に高く、スキャン待ちの空間が60件に達することもありました。その後ライセンスを拡大してカメラの数を4倍に増やし、毎日のように使っています」
「現在、見込み客も既存顧客も、ニーズに完璧に合う商業スペースを見つけるプロセスの一環としてMatterportスキャンを使うことを期待しています。幸いなことに、Matterport Capture Servicesのおかげで顧客の要望に応えやすくなっています。当社の仲介担当者は驚くほど簡単にスペースの3Dスキャンを予約して数日以内に顧客にスキャンを送信しています。今では、顧客のニーズに合わせてどの地域でも規模を調整できるようになりました。
オンデマンドウェビナー「商業不動産業界で3Dテクノロジーを活用して成功を掴む方法」で、商業不動産企業がMatterportを活用する利点を確認しましょう。ゲストはSarah Dreyer氏、Peyton Johnson氏(Savills)、Mike Merron氏(VRPM)です。
Savillsについて
Savillsは、従業員の成功を実現する適切なソリューションを見つけられるよう組織のお手伝いをしています。研ぎ澄まされたスキルを持ちきわめて献身的なコンサルタントと仲介担当者の合同チームは優良物件のエキスパートです。テナント代理人、人員・インセンティブ戦略、ワークプレイス戦略と居住感、プロジェクト管理、資本市場分野のサービスを提供するSavillsは160年以上にわたって、世界各地の職場の可能性を高めてきました。
本社
英国・ロンドン
業界
商業不動産
従業員数
39,000名超
課題
物件を既存顧客に案内し、潜在顧客に売り込むための3Dウォークスルー仮想ツアーを作成する
製品
Matterport Capture Services, Matterport Pro2
解決策
SavillsではMatterportを使って、顧客に商業不動産ポートフォリオの最適化の方法を助言しています。これは、在宅勤務、ローカルオフィスハブと本社を組み合わせたハイブリッドオフィスモデルを提供する不動産を活用するもので、間接費の削減に加え、従業員の福利厚生、持続可能性と組織の回復力向上にも役立つ方法です。
https://matterport.com/ja/industries/case-studies-8