SEACOMPはMatterportを利用して、顧客や見込み客を製造施設に案内するための新たな方法を構築
電子機器、医療機器、消費財メーカーがMatterportを使って新規顧客を獲得し、人材育成を強化
Customer results summary:
Reduced travel costs by $250,000 per year for employees and customers
Enhance workforce training, helping employees grasp knowledge of facility and equipment
Convert prospective clients earlier in sales cycle with accurate 3D digital twins of manufacturing facility and offices
SEACOMPは、1997年に香港の液晶モジュールメーカーの米国営業所として事業を開始しました。以降同社は産業、医療、消費財の3部門を設立し、各業界の顧客がアイデアを実現するためのサポートを提供しています。
2012年に中国・東莞に初の製造拠点を開いたSEACOMPは以降、業界をリードする老舗企業や製品開発の初期段階にある新興企業と連携してきました。
電子機器製造分野でSEACOMPを際立たせているのは、倫理的で信頼できるパートナーシップに加えて製品開発、エンジニアリング、製造プロセス全体を通じて良質な顧客体験を顧客に提供することへの
熱心な取り組みです。
「当社の使命はイノベーターが素晴らしい製品を作り上げる支援を提供することです」と販売・マーケティング担当副社長のTerry Arbaugh氏は言います。「当社のお客様は皆、産業用、医療用、消費者製品の分野の第一人者であり、取り組んでいる次世代製品に関する新しい名案を携えて来社されます。当社の目的はそれらの製品を市販化し、素晴らしい顧客体験を実現できるようにお客様を支援することです」
顧客に製造現場を見学する新しい方法を提供
SEACOMPがお客様と連携してその製品を製造する際、パートナーシップで重要なのは信頼だとArbaugh氏は語ります。
「お客様がメーカーを選ぶ際、メーカー側は単に製造パートナーとしての能力を証明するだけでなく、信頼関係を築かなければなりません。製造の過程で付加価値を加えながら、お客様の信頼を勝ち得る必要があります」とArbaugh氏は説明します。
コロナ禍以前、同社はオープンドア・ポリシーで信頼を確立してきました。顧客側の関係者は誰でも、東莞の工場を訪問し、チームと顔合わせをして施設を見学し、SEACOMPのプロセスを直接確認することができました。
「当社のお客様も当社のチームも2020年1月から製造施設に入ることはできませんでした」とArbaugh氏は述懐します。「その中には、香港に拠点を置き、通常は週に2、3回施設を訪れてチームと一緒に現場で仕事をしている当社の経営幹部チームのメンバーも含まれていました」
SEACOMPには、2D画像と標準的な企業ビデオでは捉えられない詳細なプロセスを顧客と見込み客に見せるための方法が必要でした。競合他社はライブビデオチャットや会議を利用していましたが、SEACOMPのチームは、中国と他国に拠点を置く顧客との大きな時差も克服する必要がありました。安全、正確な没入型の方法で顧客と見込み客を施設に案内する必要があったSEACOMPはMatterportと出会いました。
同社はMatterport Capture ServicesとMatterport Capture Technicianを活用してオフィスと製造施設のデジタルツインをスキャンし、既存顧客と潜在顧客に時間、コスト、移動の際に生じる保健衛生面でのリスクを回避しながら工場の設備やレイアウトの3Dウォークスルーを提供しました。
Arbaugh氏は、デジタルツインの使用で従業員や顧客が製造施設に出向く際の出張費を年間約25万ドル削減できていると試算しています。
デジタルツインで新規ビジネスを獲得
インターネットに対応したスマートバードフィーダーを提供しているBird Buddyは、製品開発、エンジニアリング、製造のパートナーとしてSEACOMPを選択する際に、Matterportデジタルツインが役立ったといいます。
「コロナ禍で現地を見学できなかった当時、施設の質、レイアウト、さまざまなステーションや設備の構成を把握し、当社の製品や部品がどこでどう扱われるかを把握するうえで、デジタルツインが非常に役立ちました」Bird Buddy共同創業者のKyle Buzzard氏はこう振り返ります。「SEACOMPに対する信頼も明らかに高まり、同様の体験を提供できなかった競合他社に対し、競争上優位に立ちました」
品質保証の向上
同氏が説明するように、デジタルツインはカスタマージャーニーのすべての段階で適用することができます。潜在顧客にとっては、より高いレベルの意思決定者が従来の販売サイクルよりも早い段階で手軽に施設を「訪問」できるようになります。
顧客が監査チームや社内エンジニアを導入する場合でも、品質保証のためにMatterportデジタルツインをSEACOMPの製造工程の各段階で活用することができます。
また、顧客側のエンジニアは、組み立てテストの最初の段階でMatterportを参照することでコミュニケーションを充実させることができます。SEACOMPでは、成形から最終梱包に至るまで、顧客にさまざまな製造サービスを提供しています。Mattertagsを使って特定のゾーンや設備に情報を追加し、エンジニアに各段階を詳細に説明しています。
「元々、営業やマーケティングのためにキャプチャしたデジタルツインですが、今では新入社員の研修ツールとして、社員が設備や機器について理解するための貴重なツールとなっています。また、新しい生産ラインの測定や分析、工場のフロアの再構成には空間データが特に役立ちます」とArbaugh氏は証言します。
「今後、従業員やお客様の体験を強化するために、業務全体でMatterportを使用する機会が増えるでしょう」とArbaugh氏は予想します。
SEACOMPについて
SEACOMP初のオフィスは、1997年に香港の液晶モジュールメーカーの米国営業所として開設されました。以降同社は急成長し、産業、医療、消費財の各業界の顧客に製造ソリューションを提供しています。SEACOMPは、既存製品のモジュール製造から工業デザインの開発・市場投入に至るまで、幅広いサービスを提供しています。
本社カリフォルニア州カールスバッド
業界 電子製品製造
課題直接見学できない状況であっても、顧客や潜在顧客に東莞の製造施設の詳細なプロセスを紹介し、SEACOMPのプロセスを確認してもらう。
製品 Matterport Capture Services
解決策 Matterport Capture Servicesの活用でオフィスと製造施設のデジタルツインをスキャンすることで、工場の設備やレイアウトの3Dウォークスルーを既存・見込み顧客に提供し、時間、コスト、移動時の健康リスクを回避します。
成果
従業員と顧客の出張費を年間25万ドル削減
人材育成を強化し、従業員が施設や機器の知識を習得できる環境を整備
製造施設やオフィスの正確な3Dデジタルツインにより、販売サイクルの早い段階で見込み客を獲得