グローバルに展開するエンジニアリング・コンサルティング企業Arupは、1946年に天才的なエンジニアであり、哲学者でもあったOve Arupにより設立されました。今日、同社はよりよい世界の実現に寄与し、可能性の限界を広げ、顧客に喜んでもらえるような仕事を選んでいます。
既存の建物の改修など、あらゆるタイプの建設を対象とする同社の分析主導型アプローチの中心となっているのは調査とインサイトです。
Matterportの3DモデルでArupのモデルがさらにスマートに
同社のドキュメント作成手法やビルディングインフォメーションモデリング(BIM)手法は年々進化しています。2017年に同社は、竣工環境と工事進捗をスピーディかつ効率的に文書化するために、Matterportの3Dモデルの使用を開始しました。ArupはMatterportを使って、モデリングソフトウェアでの設計と検証用に点群をインポートし、BIMのスマート化を図っています。
3D技術で顧客との関係を深化
Arupのロサンゼルスオフィスでシニア・テクノロジー・コンサルタントを務めるFarbod Mehr氏は、3Dキャプチャが会社の成長のカギを握っていると主張し、次のように説明します。「当社ではエンジニアとデザイナーがMatterport を活用して顧客、契約会社、同僚とより効果的にコラボレーションできるようにしています。空間をスキャンした後、Matterport Cloudからのパンチリストに注釈を付けたり共有したりして、10~15人による現場調査への立ち合いを不要にしています」
Matterportを使用した工事進行記録により、Arupのプロジェクトリーダーは以前よりも早い段階で問題を特定し、対処できるようになりました。
3Dインサイトを賃貸物件のウェイファインディングや運用即応性に活用
分野を超えたアイデアの共有は、Arupの革新的なデザイン主導型アプローチにとって重要なカギとなります。Mehr氏は同僚がドキュメンテーション、モデリング、検証に3Dキャプチャを使用して好結果を得ていることを知ると、自社の3Dモデリングの利用をウェイファインディングや運用即応性にも広げたいと感じました。
ロングビーチ市は、ダウンタウンの中心に位置する近代的な市民センターの新設プロジェクトでArupと提携しました。新しい市民センターをスキャンしてからMatterportの3Dモデルを職員と共有し、一般公開前にリーダーがセンター内の空間をバーチャルで歩き回れるようにしました。
Mehr氏はMatterportの3Dモデルにより、新しい物件や改修物件に入居する前に借り手が抱く疑問に答えやすくなったとします。例えば、保安検査の場所、プロトコルが必要なエレベーター、ビデオウォールの大きさや機能、メインエントランスとなるドアなどに関する質問です。
「Matterport 3Dモデルを従業員や物件の入居者と共有すれば、初日から空間が活用できるように入居準備を整えることができます」(Mehr氏)。
https://matterport.com/ja/industries/case-studies/arup3d-spacetenojiaxiangkorahoreshiyontefuroshiekutowotuijin