バーチャルツアーの未来
英国に拠点を置くBoost3Dは、組み込み型ビデオ会議ソリューション「OpenHouse Live」を通じて、不動産、ホスピタリティ、教育や施設管理などの業界での顧客のデジタルツインとの付き合い方を変革しています。
Boost3DのチームがMatterportソフトウェア開発キット(SDK)の試験運用を始めたのは、新型コロナウイルス感染症の拡大で世界中のビジネスが停止する数か月前のことでした。
「OpenHouse Liveの完成は、ゲストや学生、顧客、チームがロックダウン中にパーソナライズされたガイドツアーを提供する支援の機会を探していた企業にとって特に意義あるものでした。OpenHouse Liveはあらゆる分野で大きな反響を呼び、実際に導入が広がっています」(Boost3DのMark Cuddy最高技術責任者)。
OpenHouse Liveには一度に最大50人のゲストを招待でき、顧客にとって大幅なコストと時間の削減につながります。
「現地でオープンハウスを開催したり、各顧客に物件を個別に案内したりするコストを考えれば、当社は不動産代理店の大幅なコスト節減に寄与することにもなります。また、実際の物件訪問に招待する入居希望者を事前に絞り込めるので、コロナ禍収束後にも役立つでしょう」とCuddy士は説明します。
オンラインでは常に潜在顧客が見つかります。Boost3DのFacebookメッセンジャー機能を使えば、顧客がどこにいても不動産業者と契約を締結することもできます。ユーザーはFacebook Messengerをバーチャルツアーに直接埋め込むことができるため、担当者が即座に問い合わせに対応し、物件ポートフォリオでのエンゲージメントを高めることができます。潜在顧客はツアーに参加しながら、担当者とのOpenHouse Liveミーティングをリクエストすることができます。
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View360をはじめとするBoost3Dのホワイトラベルパートナーは、不動産仲介業者や住宅建築業者がパンデミックの先を見越して、OpenHouse Liveで効率化を図れるように支援しています。「バーチャルガイド付きツアーでは、お客様は部屋のレイアウト、サイズ、仕様についてリアルタイムで当社チームに質問することができます」とCALA Homesの販売・マーケティングディレクターのPhilip Hogg氏は言います。「View360は当社と見込み客の双方にとって実に貴重なツールを開発してくれました。当社のバーチャルガイド付きツアーはパンデミックに関係なく長期的なメリットがあり、当社の開発物件から遠く離れた場所に住むお客様も展示住宅をリモートで見学できます。現地を訪れる前に、家探しに伴う見て回る調査の多くをリモートで行うこともできます」
Boost3Dの活躍の場は不動産業界にとどまりません。教育機関は教室やホールの臨場感あふれるデジタルツアーを入学希望者に提供するためにBoost3Dを活用しています。また、企業の施設管理に加え、旅行・ホスピタリティ業界などでも効率改善に寄与しています。
「イベントマネージャーはこのツールを使ってグループにスペースを案内しています。イベントを企画している顧客に詳細なツアーを提供することもできます」とCuddy氏は説明します。「当社の顧客であるホスピタリティ物件サイトのSquaremealでは、英国中の宿泊施設を選択するゲストを支援するために、Matterportの3Dツアーを披露しています。自社プラットフォームを当社のAPI経由でBoost3Dと統合することで、SquaremealユーザーはOpenHouseのウェブサイトへ移動することなくプラットフォームから直接ミーティングを作成して開催することができます」
SquaremealのCEOであるDean Yardley氏はこう説明します「バーチャル見学のおかげで、顧客は当社が送った見込み客の情報にシンプルで費用対効果の高い方法で素早く対応することができます。PCやタブレットを使って見込み客に会場を案内することで、彼ら自身と顧客の時間を節約できます。その会場がインベントやパーティに適しているかどうかを素早く確認できるので、その後の対面での商談でのコンバージョン率が上がります」
Boost3DはOpenHouseのAudio版も開発しています。この製品を使うとMatterportデジタルツインに独自の音声ポイントを挿入でき、ウォークスルーを強化しパーソナル色の際立ったツアーを作成できます。
Matterportプラットフォームの威力
導入に当たり、Boost3DはまずMatterportのSDKの可能性を探りました。同社のチームは、他のプラットフォームパートナーが実世界とバーチャルの世界の融合を通じて顧客企業により多くの価値を提供し、体験やリアリティを拡張するためにこの技術を活用している方法を調査しました。
「Matterportのデジタルツインは非常に視覚的なメディアであるため、まずはアクセシビリティ面の検討から始めました。視覚や身体に障がいがある方にも、これまでとは違った形でツールを体験いただける方法を見つけたいと考えました」(Boost3DのMark Cuddy最高技術責任者)。
「ビデオ会議に顧客を迎えて、スペース内を案内できたら素晴らしいのではないか、と考えました」とCuddy氏は当時を振り返ります。「当社の手法は、ゲーミングテクノロジーを使ってバーチャルツアーを同期させる方法と似ています。全員同じゲームに参加しているのです。子供達がフォートナイトで体験しているように」
今回、MatterportのSDKを使用することで、Boost3Dはユーザーのニーズを反映した機能をよりハイペースで開発すると同時に、OpenHouse Liveに適合する製品とサービスをより多く提供する機会も開かれました。
「Matterportとの提携により、同社の優れた基本製品を利用して、お客様に新しい体験を提供することができました」とCuddy氏は言います。「Matterportの開発者ツールを使うことで、デジタルツイン用のアプリケーションを常に再考することができ、次はどのような製品をお客様に提供できるのかを考えるとワクワクします」
人間的なコネクト型デジタル体験を提供
OpenHouse LiveやMatterportのようなツールを利用すると、企業はデジタル、人間、コネクテッドツールとのやりとりの間で適切なバランスを取ることができます。
Boost3DはMatterportのSDK機能と自社ビデオ会議ソリューションを組み合わせることで、ユーザーとその顧客の双方に革新的な独自の体験を提供しています。現在、不動産仲介業者は世界中のどこからでも潜在顧客を随時物件に迎え入れて、オーディオキューと詳細な説明を追加してパーソナライズしたウォークスルーを提供できるようになりました。
Boost3DはMatterportのAPIとSDKを利用して、そのアプリと統合機能を市場最先端の当社空間データプラットフォームで構築、商品化するMatterportプラットフォームパートナーです。プラットフォームパートナーとして利用可能な幅広い商業的メリットを通じて、アプリケーションの収益化に成功しています。例えば、Matterportの販売ネットワーク、充実サポート、共同マーケティング、販売プログラムといったメリットにアクセス可能です。プラットフォームパートナープログラムの詳細と参加申請についてはhttps://matterport.com/platform-partner-programを参照してください。
Boost3Dについて
Boost3DはMatterportプラットフォームを基盤にしたソリューション、OpenHouse Liveの開発企業です。この不動産業界向けソリューションは、ビデオ会議機能を搭載したガイド付きバーチャルツアー機能を備えています。また、既存のMatterportツアーにオーバーレイで音声説明を追加したり、Facebook Messengerと統合したりして、ユーザーにとってより有意義な体験を構築することも、Boost3Dの顧客向けに新しい販売機会を創出することもできます。
https://openhouse.boost3d.net/
本社
英国
業界
ソフトウェア
製品
Matterport開発者ツール
https://matterport.com/ja/industries/case-studies/boost3dmatterportfuratsutofuomutekaitofukihiteohuiyitsuawogouzhu