CanoaがMatterportを活用した商業用不動産の低炭素化を実現する改修・資産計画ツールを開発
Matterportオンデマンドキャプチャサービスを活用すれば、商用設計のスタートアップ企業は現場調査コストを70%削減できます
Customer results summary:
Site survey costs reduced by up to 70 percent
Faster, more accurate measurements of as-built conditions
Efficient, automated, and sustainable inventory management
新しい形式のeコマースを創出
持続可能で健康的な生活の実現に向けて世界の都市は変化しています。従来の環境が変わっていく中で、働く場所や人が集まる場所を見直し、再設計することをミッションとしている組織があります。
その1つがCanoaです。2020年に創業したCanoaは、オフィスや小売店などの商業空間を短期間、適応型、低炭素、再構成可能な形で改修するためのクラウドベースの設計・施工管理および備品管理のプラットフォームを提供しています。
Canoaは、予め用意した設計テンプレートと計画仕様を提供し、建設や改修が完了した後は、お客様の机、椅子、機器、電気器具、およびその他の備品を管理します。Canoaのプラットフォームはウェブブラウザで動作するため、ソフトウェアのインストール、機器の購入、ファイルの管理は必要ありません。
「私たちのミッションは、テクノロジーを活用してより持続可能な形で内部空間を構築し、管理することです」とCanoaのコンプライアンス責任者であるランス・アマート氏は話します。持続可能性は、Canoaにとって単なる流行り言葉ではありません。それは使命なのです。創業者たちは、自分が設計・管理している空間の炭素と廃棄物の削減に真剣に取り組んでおり、マニフェストをウェブサイトで公開しています。
このような空間を実現するには、複雑な手順を踏む必要がありますが、Canoaには全米に信頼できる設置業者のネットワークがあります。「コロナの最中にこんなビジネスを始めるなんて、勇気があるのか、愚かなのかと言われましたが、十分な資金が調達でき、すぐに軌道に乗りました」とアマート氏は話します。
スマートで効率的かつ持続可能な管理と設計
改修プロセスの最初のステップの1つは、建物の現状を調査し文書化することです。従来は手間がかかるだけでなく間違いも多い工程でした。しかし、Matterportを使えば、空間をキャプチャして、正確な空間データと4K解像度の3D画像を含む仮想的なレプリカであるデジタルツインを作成できます。
「従来の調査ツールは信頼性が低く、必要なすべてのデータを1回で得られることはほとんどありませんでした。それがMatterportでは最初からすべてを正確にキャプチャできました。しかも、1回の測定で済むのです」とアマート氏は話します。
Canoaでは正確なフロアプランを生成するためにMatterPakを使用します。フロアプランは、Canoaが空間を再設計し、簡単かつ正確にお客様の資産を割り当てるために使います。独自の設計プラットフォームにフロアプランをインポートした後、アマート氏はチームとともに既存の備品を利用して空間と資産を再構築し、持続可能な製品を使って設計要件を実現します。次にCanoaは、Matterport リアリティキャプチャを使用して、半年ごとに空間の物理的な状態を再評価し、それに応じてフロアプランを更新します。
お客様の空間設計を支援することは、Canoaのサービスの第一段階に過ぎません。お客様の多くは空間が既に存在するか、既存の備品とともに空間を移動するかのどちらかです。備品を追跡して管理し、それを建設計画または改装計画に含めるのは、時間がかかる手作業になり、移動する時だけでなく、その後も長い間摩擦が生じます。
「ほとんどの企業が自分たちの備品を十分に把握できていないことに驚きます。備品の二酸化炭素排出量がどの程度なのか、キャスターの1つが壊れて埋め立て地に廃棄されたオフィスチェアが朽ち果てるのに何百年かかるのかが分かっている人なんてほとんどいません。環境に配慮した方法でお客様が持続可能な製品を使用するには、最初にすべてを考慮する必要があります」とアマート氏は言います。
CanoaはMatterportですべてを記録し、追跡します。すべての机、椅子、電気器具、および機器にはRFIDタグ付きの物理的なステッカーが付けられており、Matterportの2次元フロアプランを活用したCanoaのデジタルプラットフォーム技術でキャプチャします。オフィス家具をはじめとする備品の配置は、従業員の移動、空間の再構成により時間とともに変わります。そのため、3カ月ごとにMatterportで空間を再スキャンし、備品情報を最新化します。
さらに、Canoaはお客様の備品の修理・保守サービスを提供します。たとえば、休憩室の冷蔵庫が故障した場合、お客様の従業員または施設コーディネーターがスマホでタグをスキャンするだけで、Canoaまたは指定の施設管理者に修理を依頼できます。修理の依頼を受けた担当者は、デジタルツインをもとに、すぐに備品の場所を特定し、Mattertagで備品の詳細情報を確認します。
空間のキャプチャはかつてないほど簡単かつ低コストに
Canoaは比較的新しい会社ですが、創業者たちは昔からMatterportを知っています。会社を設立する前から、ある人は建築事務所勤務時代に、またある人はコワーキングスペースの管理者だった頃に何年も使っていました。Canoaにとって新しい点は、これまでよりも簡単かつ安価に空間をキャプチャできることです。Matterportオンデマンドキャプチャサービスでは、お客様が注文すると、経験豊富なMatterport技術者が72時間以内に空間をスキャンし、すぐに使えるデジタルツインを納品します。
アマート氏は次のように話します。「詳細な計画と設計の段階では、Matterport Pro2とLeica BLK3の3Dカメラを使用しています。Matterportオンデマンドキャプチャサービスは、自分でカメラを購入して空間をキャプチャするよりも安くて簡単です。最初に依頼した時は、スケジューリングに2分しかかからず、翌日には完成したデジタルツインを受け取れました。この技術者はまさにプロです。約1,000平方メートルをスキャンするのに45分しかかかりませんでした。しかも私たちがやるよりも断然安いのです。もっと前からこのサービスがあったら、絶対に使っていたでしょう」
アマート氏にとって、高品質のデジタルツインを迅速に受け取れることは、Matterportオンデマンドキャプチャサービスを使用するメリットの1つにすぎません。時間とお金の面でもかなり節約できます。
「Matterportオンデマンドキャプチャサービスを活用すると、同じ都市の中で人を派遣するよりもコストを30%削減できます。遠距離で人を派遣する場合ならコストを70%も削減できます。結局、空間キャプチャはプロに任せて、自分たちは得意なことに集中するのが一番です。つまりそれは、お客様が成長できるように空間と備品を設計・管理することです」
Matterport Pro2やLeica BLK360のカメラは、建設前に空間を正確にキャプチャするために必要ですが、3カ月ごとの備品キャンではそれほど多くのデータは必要ありません。シンプルなスマホのカメラで十分です。「スマホを持って少し歩き回れば、レイアウト、フロアプラン、備品の表示に必要なすべての画像とデータをキャプチャできます。専門知識は必要ありません。お客様は特別なテクノロジーに投資しなくても自分で簡単にできます」とアマート氏は話します。
Canoaについて
Canoaはオフィス、小売、およびその他の商業空間の設計、計画、構築、管理に関して、テナントおよびビルのオーナーを支援します。持続可能、低炭素かつ再構成可能な改修を専門としています。
本社ニューヨーク・ブルックリン
業種商業不動産
従業員9名
ミッション技術を活用して持続可能な形で商業空間を設計・管理する
製品Matterportモバイル版Matterportオンデマンドキャプチャサービス
ソリューションCanoaはMatterportデジタルツインを活用して、すべての視覚的および空間的データと測定値をキャプチャします。この情報をもとに、設計と計画の段階で作業時間とコストを削減し、継続的な備品管理を行うことができます。
成果
サイト調査コストを最大70%削減
建物の状況をより迅速かつ正確に測定
効率的で自動化された持続可能な備品管理