Engel & Völkers、危機的な一年にあって過去最大収益を計上
世界的な高級不動産会社がMatterportで30%の収益増を実現
Customer results summary:
30% increase in revenue - a record, even during a crisis year
Reduced costs
Reduced physical site visits
More efficient decision-making processes
More dynamic real estate listings
コンピテンス、情熱、高級指向
Engel & Völkersは、高級不動産を扱う世界有数の不動産会社です。富裕層の顧客に初回の相談から物件の鍵の引き渡しに至るまでのフルサービスを提供し、世界中で一貫したブランド体験を実現しています。1977年のドイツ・ハンブルグでの設立以降、34か国の顧客にサービスを提供するまでに拡大し、商業不動産、航空機やヨットなども取り扱い分野に加えています。
同社では、能力、情熱と独占性の3点を何よりも重視し、非常に優れた人材のみを採用して社内の不動産アカデミーで継続的なトレーニングを行っています。担当者は、顧客との最初の出会いから契約締結まで、あらゆる場面で最善の努力を注ぎ、規模よりも品格を重んじて市場で最高品質の物件だけを厳選します。そのためには、当然、使用する技術も最新のものでなければなりません。
100年に一度の厳しい年
2020年、新型コロナウイルスの大流行によって世界経済のほぼすべてのセクターがダメージを受け、不動産業界も影響を受けました。住宅を売るには人に会ったり、話をしたり、物件を案内したりする必要があります。現在、世界中で実施されている公衆衛生対策によってこのようなことはすべて厳しく制限されています。
「誰もが不動産価格の暴落を予想していました。売り手は他人に自宅に来て欲しくなく、買い手は欲しい物件を買う資金力が今でもあるかどうか、不安を抱いていました」とオフィスマネージャーのTatjana Krstevski氏は当時を振り返ります。
Engel & Völkersは非常に多くの制限に阻まれながらも、事業運営の新たな方法を見つけなければなりませんでした。物件の現地見学を最小限に抑える必要があったため、よりきれいな写真、ドローン撮影した動画、さらに詳細な紹介、バーチャルツアーで掲載物件の向上を図ることを余儀なくされました。
「選択の余地はありませんでした」とライセンスパートナーのAntonio Carnazza氏は打ち明けます。「事業を続けられるかどうかの瀬戸際だったのです。買手が移動を怖がり、家主が他の人を自宅に入れることを恐れ、不動産仲介業者が他の人に会うことを不安に思っている状態だったので、私達は解決策を見つけなければなりませんでした」
Matterportで準備は万端
他の不動産会社と比較して、Engel & Völkersはこうした課題にも対応しやすい立場にありました。市場で最高の技術ソリューション探しを既に完了しており、Matterportを導入していたのです。「選定は慎重に行いました」とKrstevski氏。「すべてのバーチャルツアー製品が実物さながらの体験を実現できるわけではありません。中には、スライドと動画だけのものもあります」
「パンデミックの前からバーチャル見学会は人気を集めていました」とCarnazza氏は指摘します。「ただ、安物のカメラで撮影した場合は、失望に終わることもあります。一方、Matterportは最高品質の3Dバーチャルツアー、4K写真、平面図と部屋の高精度な寸法を作り出します。迷わずMatterportを購入しました。運も味方しました。パンデミックに見舞われる前からMatterportを使用していたのですから。当社のバーチャルツアーは既にオンライン化されており、コンサルタントは使い方を習得済みでした」
担当者がMatterportPro2カメラを使用して物件を3Dでキャプチャし、リッチな3Dバーチャルツアーにレンダリングすることで、場所やタイミングを選ばず、すべての顧客がツアーにアクセスできるようになりました。「Matterportの活用で、かつての無味乾燥な物件内覧をより快適でインタラクティブな、時間のかからない体験へと一変することができました」とアシスタントマーケティングマネージャーのVittoria Leonardi氏は説明します。「コロナ禍ではこうした体験が特に有効で、業務を続けてこられた唯一の理由と言えます」
海外の顧客であっても、好きなときに何度でも物件を見学することができ、遠方に住むパートナーや親戚にも見せることができます。
「たった1台のカメラで完全な平面図を生成でき、重要な特徴を強調してティーザー動画に盛り込むことができます」というKrstevski氏の説明を、Leonardi氏が補足します。「お客様は家具が新しい家に合うかどうかを確認することもできます。以前はこのようなことはまったく不可能でした」
予期しない当たり年
Matterportのバーチャルツアーを使えば、時間、現地までの距離、天候や感染状況などに左右されずにいつでも物件を訪問することができます。訪問件数が増えれば売上も増えるため、その年の明暗を決める要因となります。
同社では当初、2020年をどうにか乗り切ればと願っていましたが、蓋を開けてみると実績はそうした願いを大きく上回るものでした。
「Matterportの3Dバーチャルツアーを導入している不動産会社は、地域によっては当社だけでした。その結果として、不動産市場にとって史上最悪の年となった2020年を、2019年比30%増という過去最高の収益で締めくくることができました」(Carnazza氏)。
Engel & Völkersについて
Engel& Völkersは、5大陸34か国に代理店を擁する高級不動産ブランドです。1977年にドイツ・ハンブルグで設立されて以降、現在では12,000人以上の従業員を擁し、高級住宅の販売にとどまらず、商業不動産、航空機やヨットなどの分野にも進出しています。
本社ドイツ・ハンブルグ
業界 不動産
従業員数 12,000名超
課題市場最先端の技術で不動産物件のバーチャルツアーを作成してコロナ禍を乗り切り、さらに業績向上も視野に入れる。
製品 Matterport Pro2
解決策Matterportを使うと非常にリアルな3Dバーチャルツアーを作成できるため、買手は最も高級な物件でもバーチャル見学して実際に現地で見学しているように感じることができます。