品質とケアへのこだわり
Healthcare Trust of America(HTA)は米国最大の診療所ビルの所有者および運営会社です。同社はこの部門に専念することで、医療制度、大学病院、教育病院、(
主要な医師団体、デベロッパーと長期的な関係を築くことができました。
HTAはリース、不動産管理、不動産マーケティング、エンジニアリング、買収、開発、建設の各チームを社内に擁して他社との差別化を図っています。「すべての入居者に最高の質、心遣い、ケアを確実にお届けすることが当社のモットーです」とHTAのマーケティング・コミュニケーション部門の副社長、Amy Pearce氏は語ります。
実物件のバーチャルツアー
2020年にHTAは、多くの業界の企業と同様に、岐路に立たされていました。事前に下見をせずにリース契約することを厭わない組織はほとんどありませんが、パンデミックの間、要職以外の従業員が在宅勤務を余儀なくされると、HTAは物件を案内することが難しくなりました。
ブレーンストーミングを行って選択肢を探った結果、HTAはMatterportに投資することに決めました。屋内外の空間を完全な精度のデジタルツインにキャプチャして、没入型3Dに描出できる機能をMatterportが備えているためです。現在では、Matterport 3Dツアーを自社ウェブサイトにアップロードして入居希望者にメール送信したり、ソーシャルメディアチャネルに公開したり、デジタルリスティングに含めたりすることで、いつでも誰でもどこからでも空き物件を閲覧できるようになっています。
HTAは元々移動の制限に起因する問題を解決するためにMatterportの利用を開始しましたが、いくつかの理由から利用を継続しています。今では、市外や州外の入居希望者へのデジタルツインの共有もしています。「主要な意思決定者がダラスにいて、ナッシュビルの物件を閲覧する必要がある場合、Matterportの3Dツアーへのリンクを送るだけで、空間のデジタルツインから物件を閲覧していただけます」とPearce氏は例を挙げます。
Matterportを採用する決め手となったのはCapture Servicesプラットフォームです。Capture Servicesを利用すると、最高レベルの精度、品質、スピードで物件をキャプチャするように訓練された数千人ものMatterport Capture テクニシャンにシームレスにつながることができます。「数回クリックするだけで、必要とするあらゆる場所の完全、高精度な3Dデジタルツインを予約して48時間以内に受け取ることができます」とPearce氏は説明します。最初のMatterportスキャンから1年後、HTAのアーカイブには250以上のMatterportデジタルツインがあります。「当社は、パンデミック後もMatterport Capture Servicesチームを使い続けます。コスト効率がはるかに良いうえ、Capture Techniciansはプロフェッショナルで高品質なスキャンを提供し続けてくれるからです」
リスティングの質向上で意思決定を迅速化
Matterportを導入する前、HTAはパンフレットやデジタルリスティングに静止画を使用していましたが、写真と現実の際立った違いは入居者を驚かせました。写真では、実際の物件の外観やレイアウトの全貌をつかめません。その空間にいるときの感覚など言うまでもありません。
「Matterportデジタルツインを使用すると、物件について幅広く、詳細に伝えることができます」とPearce氏は総括します。「医師は、医療施設の画像に多くのアイテムがキャプチャされることを望んでいます。広角写真レンズだと、空間が2倍の大きさに見えて実際の様子が正確に伝わりませんが、Matterportを使用すると、空間レイアウトが正確に表現された室内を360度見て回ることができます。ナースステーションが診察室にどのくらい近いのか、あるいは患者の受付カウンターがどのくらい近い/離れているのかを体験できます」
自宅やオフィスに居ながら没入感あふれる3D形態で物件の中を見て回れることで、入居希望者もスピーディに意思決定ができるようになります。「空間を確認して希望にぴったりだと判断し、次のステップに進むことができます」とPearce氏は語ります。「ニーズに合わない場合であっても、早い段階で気付くことができます。かつては数週間かかっていたこうしたプロセスが数日に短縮されました」
貸主にも入居者にもメリット大
空間全体を鮮明かつ正確にとらえられるMatterportの機能は、HTAの社内チームにも役立っています。「当社は33州で営業しているため、すべての物件に目を配るのは困難です。出張がほぼ不要になった現在では、何よりも予算面で大きなメリットがもたらされています」と同氏は説明します。
HTAでは、医療用オフィスビルの設備改善の促進にも3Dスキャンを活用しています。患者の待合室やエレベーターロビーなどをバーチャルに見学することで、HTAは貸主として積極的な改善や交換が必要な箇所を検討することができます。
「建物の内外装の映像を経営陣に見せた後は、承認を得て物事を予算どおりに進めたり、プロジェクトの優先度を変更したりできます」とPearce氏は説明します。次の入居者用に空き物件を準備するのも容易になっており、天井のタイルの交換が必要かどうか、作り付け備品の刷新が必要かどうか、診察室がADAに準拠しているかどうかなどを確認できます。
物件を見る際に注目する対象は部署別に異なり、HTAが写真を使っていた頃はそれがトラブルの元になっていました。「物件の管理者は、自分が重要だと思うものを写真に撮ります。ところが、各部署は別の角度から見た撮った写真を望むので、自分の部署から担当者を派遣することになります。Matterportを使用すれば、誰もが自分が求めているものをすべて1つのデジタルツインで拡大表示できます」とPearce氏は説明します。
HTA社ではMatterportの導入以降、時間と効率面での大幅な改善が全体的に見られただけでなく、ソーシャルメディアチャネルを含めたオンラインエンゲージメントも増加しました。「入居者は写真やパンフレットを確認するだけでなく、候補となる医療施設をバーチャルで体験することもできます。入居者にとっても当社にとっても時短となり、全員が満足しています」とPearce氏は説明します。
Healthcare Trust of Americaについて
Healthcare Trust of America(HTA)は米国最大の診療所ビルの所有者および運営会社です。アリゾナ州スコッツデールに拠点を置き、33の州で2,500万平方フィート以上の医療産業用不動産を管理しています。 ]
https://htareit.com
本社
アリゾナ州スコッツデール
業界
ヘルスケア
課題
入居希望者と社内の管理チームに物件をリモートで案内する
製品
Matterport Pro2
Matterport Capture Services
解決策
HTAはMatterport Pro2カメラとMatterport Capture Servicesを利用して、いつでも誰でもどこからでも閲覧できる、医療施設用不動産物件の没入型3Dデジタルツインを作成しています。
成果
- テナントと管理チームチームは適切な物件を数週間単位でなく数日で特定できるように
- 出張や現地訪問回数を減少
- リースと改修プロセスを効率化
- リスティングの質が高まり、オンラインでのエンゲージメントが増加
https://matterport.com/ja/industries/case-studies/healthcare-trust-americahtamatterporttewujiannorisutogaixiuwoxunsuhua