Lindner Hotels、Matterportで顧客エンゲージメントとイベント企画を向上
家族経営の欧州ホテルグループがMatterportのデジタルツインを使用して宿泊施設のインタラクティブな3D体験を演出
Customer results summary:
オンラインエンゲージメントが25%向上
バーチャルイベントの演出
平面図や3Dバーチャルツアーを利用した顧客とのやり取りにより、適格な見込み客が増加
ホテルやイベント会場のバーチャルツアー提供で営業効率を向上
受賞歴に輝くホテルグループ
チェーン展開のホテルではなく個人経営のホテルを好む目の肥えた旅行者は、地元感を強く感じられ、詳細までこだわったユニークなホテル体験を求めています。個人経営のホテルは競合他社との差別化のために努力していますが、潜在顧客がホテルの特色を感覚的に実感しにくいオンラインでの差別化には、さらに努力が必要です。
ドイツのLindner Hotels& Resortsグループを保有する経営陣一家は、このことを熟知しています。一家が建築業界に関わるようになったのは1959年のことであり、同社のホテルは、「Hotel Property of the Year」、「Top Hotel Newcomer Award」、「Best Hotel Group for Business Travelers in Germany」等、長年にわたって無数の賞を獲得してきました。
Lindner Hotelsは、利用客がホテルに滞在している間に素晴らしい体験をしてもらうだけでなく、カスタマージャーニー全体をデジタル化することも決めています。デジタル化には、オンラインでのチェックインとチェックアウトを行う機能が副有れますが、まずは客室やスペースをオンラインで紹介することから始めます。
旅行計画の将来像
旅行予約サイトのほとんどはいまだにスチール写真の世界にとどまっています。一方、Lindner Hotelsでは、ホテル全体(客室、レストラン、バー、フィットネスエリア、会議室、イベントスペース)をMatterportでデジタルにキャプチャして、没入型3D画像と空間データを含むデジタルツインにレンダリングしています。利用客はLindner Hotelsをどこからでもバーチャルに見学することができるようになりました。
「当ホテルは、大手サードパーティの予約サイトよりも効果的にホテルの施設を紹介できます」とマーケティング・販売担当の会社取締役、Oliver Stotz氏は言います。「そのようなサイトには、写真や一般的な文字情報が多く掲載されているかもしれませんが、わたくしどもはお客様に魅力を感じてもらうような、さらに豊富な当ホテルの情報を潜在的なお客様に提供したいと考えております。実際にお越しいただく前から当ホテルを体験していただきたいのです」
利用客はデジタルでキャプチャした室内をバーチャルに見学し、エコノミールームでも広さは十分か、あるいはスイートにアップグレードした方がいいのか自分で判断することができます。「お客様には確実に適切な部屋を予約していただきたいと当ホテルは考えています。それには、こちらから視覚的な詳細を提供することが不可欠です」とStotz氏は説明します。
LindnerではMatterportを使って地上階から屋上までの宿泊施設全体のDollhouseビューを作成することができます。「Matterportのデジタルツインは非常に詳細かつ鮮明で、写真と違い、お客様はMatterport内でホテルのデジタルレプリカを操作し、体験することができます」とStotz氏は説明します。
バーチャル客室ツアーを超えて
Matterportのデジタルツインを活用し、Lindner Hotelsでは客室、会議室やイベントスペースに加え、館内設備の多くを紹介することができます。例えば、マヨルカの Lindner Golf Resort Portals Nous では、Niko's PlaceでのキャンドルディナーやChumbo Pool Restaurantでの夕刻のタパスとカクテルをビジュアルで体験することができます。マッサージを受けたい場合には、予約する前にBahari SpaとOutdoor Spaのバンブーの小屋の内部を確認することができます。
また、同社がMatterportでキャプチャしているデジタルツインの形態は3Dにとどまりません。3Dを起点に、映像、4K画像、2Dの客室プランなどを生成できるため、追加の写真撮影が不要となり、作業工程が短縮され、インテリアデザイナーやイベントプランナーとのコラボレーションもしやすくなります。
「当社では多数の会議を開催しているため、Matterport内でミニマップを作成し、ご利用をお考えのお客様にお見せしたい場所のあらゆるスペースへと直接ご案内できるようにしました」とStotz氏。「バーチャルでイベントスペースを演出し、さまざまなレイアウトのデモを行うこともできます」
Lindner Hotel City Plazaはコラボレーションプラットフォーム、AllSeatedを使用したパイロットプロジェクトに参加するドイツ初のホテルです。AllSeatedはMatterportデジタルツインを使用することで、イベント参加者が世界のどこからでもリアルな3D平面図を同時に作成できるようにします。プランナーはイベント会場内をバーチャルに移動して、どのようなタイプの座席が最適化を判断することができます。バーチャル家具の配置換えやテーブルクロスの色の変更などを行うことができます。今後、ホテルのバンケット担当者は、イベントプランナー、ケータリング業者、フローリストの候補者とライブ・バーチャル・ウォークスルーを行って詳細を詰めていくことができるようになるでしょう。
エンゲージメントとフィードバックの向上
Lindnerのウェブサイトでは、Matterportデジタルツインの利用がエンゲージメントの増加に直結しました。「すべてのMatterport 3DツアーをGoogleマイビジネスの項目にリンクしたところ、クリック数が25%増えました」とStotz氏は指摘します。「Matterportはとても使いやすく、デジタルツインを当サイトに簡単に組み込めます。しかもGoogleストリートビューにリンクすることもできます」。サイトにアクセスする訪問者が増えているだけでなく、サイトでの滞在時間も増加しています。
Stotz氏によれば、利用客からの反響は非常に好意的です。とりわけ、予約を行うアシスタントが上司に会議エリアやイベントスペースの没入型ビューを提示できるため、法人顧客に好評です。「ユニークなコンテンツを擁する当社の強みが失われないよう、サードパーティの予約サイトがこの技術を当面は採用しないよう願っています」と同氏は笑います。
サイト全体はこちらから閲覧できます。
Lindner Hotels & Resortsについて
ドイツのデュッセルドルフを拠点とするLindner Hotels & Resortsは、欧州7か国でブティックブランドを所有、運営、フランチャイズ展開する家族経営の革新的なホテルグループです。主要ブランドのLindner Hotels & Resortsでは、4-5つ星のビジネス向け宿泊施設やレジャーリゾート30軒以上を展開しています。一方新たなブランドコンセプト「me and all hotels」では、都会的な雰囲気と地元のイベントに焦点を当てたライフスタイルホテルを提供しています。
本社ドイツ・デュッセルドルフ
業界 旅行・ホスピタリティ
課題問い合わせから予約への転換を促進する。予約増加のために全体的なホテル体験を包括的に確認できる環境を顧客に提供する。
製品 Matterport Pro2
解決策 Lindner HotelsはMatterportを使用して宿泊施設の没入感あふれるデジタル体験を創出しています。