新しい家探しにはいつだって時間がかかるものです。大都市圏では、場所と場所の距離が離れていたり、交通渋滞があったり、ロビーのドアがロックされていたりと、なおのこと時間がかかります。長距離の引っ越しを検討している場合、状況はさらに悪くなります。
不動産業者が、Matterport, Inc.のデジタルツインから作成した3D物件ツアーを買手に提供してこれらの問題の一部を次第に解決している一方で、Prevue Immersive Toursが提供している、ニューヨーク市で利用可能な新しいプラットフォームはリモート訪問を次のレベルへと引き上げています。このプラットフォームでは、不動産業者向けの顧客関係管理(CRM)ツールに加えて、Matterportデジタルツインとツアー内のビデオ会議を組み合わせることで、買手が不動産業者と一緒に物件をリモートで訪問できるようにしています。
買手はボタンを1回クリックするだけで、興味のある物件のツアーを予約できます。仲介業者は自分の不在時に予約が入らないように、営業時間、休日、昼食時間を入力でき、プラットフォームが不動産業者のカレンダーと同期します。不動産業者のダッシュボードには、仲介業者、顧客、今後のツアー、過去のツアー別にツアーを検索する機能が付いたカレンダーがあります。寝室の数、駐車場、エレベーター、ストレージなど、物件の重要な詳細やアメニティを追加できるので、顧客は最も関心のある特徴を選択しやすくなります。各ツアーの間、メモツールが自動的に起動します。
目標は、買手が1回の予約で不動産業者とできるだけ簡単かつ効率的に複数の物件を見学できるようにすること、顧客の要望に関する知見を不動産業者に提供すること、不動産業者による顧客、物件、ツアーの管理を支援することです。
「Matterportを選んだのは、誰もが認める業界リーダーだからです」と、Prevue Immersive Toursの創立者、Joshua Maidan氏は語ります。「豊かな4K解像度やナビゲーションのしやすさでMatterportと肩を並べる者はいません。それにMatterportと提携すれば、バーチャル不動産ツアー市場を可能な限り取り込むことができます」
2週間かかるプロセスを1時間に短縮
新型コロナウイルスによってバーチャルツアーの採用が加速化した一方で、バーチャルツアーはパンデミックの解決策としてあるのではないとPrevueは主張します。
バーチャルツアーはパンデミックの前からあったし、それにはちゃんと理由があります」とMaidan氏は言います。「ニューヨークのような都会で20件もの物件を直接見学するには、軽く2週間以上かかることがあります。しかしPrevueを利用すれば、買手は複数の物件を不動産業者と一緒に1時間程度で見ることができるのです」
買手にとって、不動産業者の付き添いなしで物件をバーチャル見学することは、空間の外観、雰囲気、動線がわからない写真に頼るよりもはるかにいいことですが、不動産業者と一緒に物件をバーチャル見学することは画期的なことです。「お客様は当然、聞きたいことがたくさんあるのですが、フォローアップメールや電話のときにそのすべてを思い出すのはほぼ不可能です」とMaidan氏は言います。「直接見学しているときと同じように、オンラインで物件を見学しながら質問できれば、その経験ははるかに楽しく、効率的で、生産的になります」
操作方法を学ばなくてもすぐに使える顧客関係管理
一部の不動産業者がCRMツールを使用している一方で、多くはそうではありません。ほとんどの不動産業者は、スマートフォンやメールアカウント以上のハイテクは利用しておらず、毎日電話で過ごしているという声が多くあります。
Prevueには、見込み客の追跡機能やチームの管理機能など、軽量なCRM機能があるため、 仲介業者は見込み客の獲得から商談成立までの営業プロセスを把握し、管理することができます。
「当社の目標は、不動産業者のビジネスのやり方をくつがえすことではありません」とMaidan氏は言います。「新しいプラットフォームを学ぶ必要はまったくありません。Prevueは、バーチャルツアーを予約してゲストを追加するのに5分もかからない、クリックアンドドロップ式のソフトウェアです」
Matterportはスタート地点に過ぎない
Prevueは、仲介業者と顧客が地球の反対側にいても、同じ物件を同時に見学して会話できるように、Matterport SDKを使用しています。仲介業者と顧客は一緒に部屋を移動したり、関心のある部分を拡大したり、視点をDollhouseモードに変えたり、物件を切り替えることができます。また、マウスをクリックしてマーケティング資料と物件のスペックをダウンロードしたり、すでに進行中のツアーの別のゲストを招くことも可能です。
不動産業者は1回のオンライン予約で複数の物件のツアーを予約できるため、より多くの商機を捉えることができます。しかも、これ以上ないほど操作が簡単です。リンクをシステムにコピー&ペーストするだけで物件が自動的に追加されます。掲載物件が自社のものか他社のものかは関係ありません。
Maidan氏の指摘によると、家を探している人は、オファーをするには直接物件を訪れなければならないという感覚が薄くなってきているそうです。「Matterportで見学したのであれば、直接見学しなくてもその物件を安心して購入したり賃貸する人が増えています」とMaidan氏は言います。「本当にその場にいるような感覚なのです」
Prevueの次なる展開
Prevueの初回バージョンが提供されている今、次のステップは、ヒートマップなどの分析機能を追加して、物件のどの部分が最も長時間閲覧されているかを不動産業者が把握できるようにすることです。また、予測分析機能も追加して、顧客が関心を持ちそうな物件をより多く特定できるように支援します。
買手は物件を再訪できるだけでなく、不動産業者と訪問した録画もまもなく利用できるようになるため、すでに見て経験したものを正確に再生することができます。不動産業者なら知っていることですが、物件を2回、3回と見た顧客の方がオファーを出す確率が高いものです。不動産業者は、顧客が物件を見た回数に応じてフォローアップすることができます。
Prevueは、メタバースの進化にMatterportが重要な役割を果たすと考えています。「メタバースは、私達をデジタルの世界に連れて行ってくれるポータルの1つです」とMaidan氏は言います。「このことも、Matterportと提携したいと強く思った理由の1つです」
その一方でビジネスは、リロケーションしている買手によって好調を維持するだろうとPrevueは予測しています。「全国あるいか海外から移住を希望している人は誰もが、リモートで物件を見られることに大きな関心を寄せています」とMaidan氏は語ります。「現在、物件のほぼ30%がバーチャルで見学されており、オンラインショッピング関連の技術への認知が社会で広がっていることから、その数はどんどん上がっています」
Prevueは、MatterportのAPIとSDKを活用し、アプリや市場をリードするMatterportの空間データプラットフォームとの統合の構築と商品化を行うMatterportプラットフォームパートナーです。プラットフォームパートナーとして、Matterportの販売ネットワークや充実のサポート、共同マーケティングや共同販売プログラムへのアクセスなど、アプリケーションの収益化を支援する幅広い商業的メリットを享受しています。プラットフォームパートナープログラムの詳細と参加申請については、https://matterport.com/platform-partner-programをご覧ください。※米国本社担当のため全て英語となります。
Prevueについて
Prevue Immersive Toursは、ビデオ会議とCRMツールをMatterport 3Dバーチャルツアーに追加することで、物件を探す時間を短縮し、見込み客の獲得から商談成立まで仲介業者による顧客管理を効率化する、不動産業界向けソフトウェアプラットフォームを提供しています。
本社
ニューヨーク州ニューヨーク市
製品
Matterport SDK
成果
- 物件探しにかかる時間を数週間から数時間に短縮
- 不動産業者は買手の希望とニーズに関する知見を多く収集可能
- 見込み客の獲得から商談成立までの容易な顧客管理を実現
- 不動産業者がより多くの商機を得られるように支援
©2022 Matterport, Inc.All rights reserved.MatterportはMatterport, Inc.の登録商標であり、MatterportロゴはMatterport, Inc.の商標です。その他のすべてのマークはそれぞれの所有者に帰属します。
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