RPM Pizza、Matterportを店舗の再設計に活用して作りたての熱々のピザの提供をスピードアップ

米国最大のDomino’s Pizzaフランチャイズ加盟店が没入的な3Dデジタルツインの作成で店舗改修の合理化と顧客サービス改善を実現

Customer results summary:

  • 店舗レイアウトの変更で調理効率が向上

  • 店舗の設計・改装プロセスの効率化で所要期間が1年から6か月に短縮

  • プロジェクト開始までの時間が半減

  • バーチャルでの共同作業と確認により、スタッフはより多くのプロジェクトを担当することが可能に

より良いピザ店を3Dで設計

ペパロニやダブルチーズ、ブルックリンスタイルやクリスピーな薄いクラストなど、ピザの種類はいろいろですが、焼きたてのアツアツが一番な点は共通です。開業から40年あまり、RPM Pizzaは理想のピザを顧客に届けることに注力してきました。おいしいピザとスピーディで親しみやすい顧客サービスを提供する「世界のすべての地域で圧倒的にNo.1のピザ会社」となることを目指し、現在では5つの州で175店舗近くを運営する米国最大のDomino’s pizzaフランチャイズ加盟店となるまでに成長しました。

RPMの一貫して変わらない目標は、注文を受けてからお腹をすかせているお客様にピザを届けるまでの平均配達時間(ADT)を短縮することです。店舗のレイアウト、設備、機器はADTと同社のサービス目標の達成能力に影響を及ぼします。

「店舗の設計とレイアウトの改善が顧客サービスの向上につながります。当社では、お客様にサービスを提供するうえで、リーズナブルな価格と迅速な対応を重視しています。こうした目標を達成するため、費用を押さえつつ可能な限り早急に店舗空間を改善する必要がありましたが、Matterportが目標達成に貢献しました」(RPM Pizzaのファシリティマネージャー、Nate Lee氏)。

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リニューアルが必要な店舗の改装方法を模索する中で同氏の関心を引いたのが、3D写真とスキャンを使ったフロアプラン作成の可能性でした。「こうしたテクノロジーの時代に生きている以上、建設プロジェクトに3D画像を活用してバーチャルで現地確認とコミュニケーションを行い、移動にかかる時間と費用を削減できる方法があるはずだと思いました」と同氏は説明します。

Lee氏は先端ソリューションを求めて、複数の3Dプラットフォームを試してみました。Matterportは最高の価値、精度、使いやすさの点で際立っていました。

リスティングの質向上で意思決定を迅速化

RPMは当初、塗装、設備や仕上げなどの小規模な改装や店舗の更新を目的にMatterportを導入しました。「Matterportは店舗の現状を完全に把握するのに役立ちます。Matterportのスキャンを請負業者に渡せば、プロジェクトの内容をくまなく理解してもらえ、変化に対処して最高の空間に変化させる方法も明確に見えてきます」とLee氏は証言します。

店舗の空間を最適化してADTを向上させるために、RPMはキャパシティプロジェクトとして知られる、より野心的な改装プロジェクトの実施に乗り出しました。その目的は、店舗の生産能力を更新し、場合によっては拡大することでした。これには、ピザ製造エリアの最新化、効果的な機器のレイアウト、店舗のワークフローの改善などが含まれます。RPMは既存の店舗を改装して売上を伸ばしたいと考えていましたが、古い設計が生産のボトルネックになっていました。キャパシティプロジェクトには、ほぼ40年以上たった店舗や、元々RPMが建てたものではない店舗が含まれていました。RPMは新しい場所を探したり、店舗を一から建設したりするのではなく、ドミノ・ピザが導入した“ピザシアター"のコンセプトに似たオープンでクリアなデザインに既存の店舗を変えることにしました。

Lee氏はMatterportを使って正確なフロアプランを生成します。元の設計図がなかったり、内容が古くなっている店舗ではこの手法は特に有効です。質の高いデータと最新の情報が入手できなかったとしたら、昔の建物の状態を知る退職後の請負担当者をコンサルタントとして雇わざるを得なくなり、スケジュールや予算に大きな影響が及びかねません。 

RPMは3Dフロアプランを利用することで、移動壁などの特定のオプションについて確信をもって秤に掛け、建物の改装に関して時間のかかる予想外の問題が生じるのを確実に防いでいます。平面図をSketchUp 3Dモデリングプログラムにインポートした後は、Lee氏とそのチームは空間を想い描くことができます。RPMは6か月間で30店舗を改装しました。Matterportを使用しなければ、改装期間は1年にまで長引いたかもしれません。

Matterportのデジタル測定機能を使えば、適切な什器や設備を設置する際に精度を確保できます。「測定モードの活用で、店舗用に購入するものはすべて正しい寸法になっています。例えば、9,000ドルの設備がたとえ2インチでもスペースに収まらないとなると時間と費用に響く大きなミスとなるなど、精度は非常に重要です。事前にMatterportのスキャンを事前に行うことで、高く付くミスを避けることができます」とLee氏は説明します。

明確なコミュニケーションで業務のスピードと効率を向上

速度と効率の向上へのRPMの熱心な取り組みは、ピザ作り以外にも広がっています。Matterportの導入で店舗の内装を手軽に撮影し、スキャンを作成できるようになり、プロジェクト開始までの時間が50%も短縮され、175軒を数えるRPMの店舗のメンテナンスやプロジェクトを担当する小規模なチームの負担も軽減されました。

RPMはスキャンを利用することで、時間のかかる入札プロセスを回避し、複数の請負業者を雇って、各地域のさまざまな店舗で同時に改装を開始することもできます。最新の店舗データスキャンを共有することで、請負業者による提案書のリードタイムを短縮し、ビジネス継続性の向上を後押しします。プロジェクトマネージャーが不在になった場合は、新しい請負業者に情報を提供してプロセスを引き継ぐことができます。

「Matterportの活用で、請負業者や経営陣とのコミュニケーションの明確さと一貫性も向上しました」とLee氏は語ります。「Matterportがあれば現地を訪れることなく店舗をバーチャルで訪問できるので、リアルタイムで一緒に作業し、情報に基づいてプロジェクト関連の意思決定を行えます」コロナ禍で移動がほぼ不可能になる前に、バーチャル訪問で現地訪問の回数が減少していたため、RPMと請負業者は感染拡大中にもスムーズに業務を進めることができました。

改修工事の終了後も、RPMではMatterportを継続的なコラボレーションのためのツールとして活用しています。個別の店舗でコンピューター関連の問題が発生しても、その店舗のデジタルツインに簡単にアクセスできます。対象の設備の位置を正確に把握しておくことで、店舗がその場で問題に対処して、すぐに本業であるピザ作りと「笑顔が生まれ、暮らしを楽しく」するサービスの提供に戻れるのです。

「当社の幹部チームにとって、店舗のアップグレードにより料理の準備が早く簡単になることは刺激的な体験です。最近、キャパシティプロジェクトの成果と店舗の生産性の向上を'賞賛'するメールが会社のオーナーから寄せられました」とLee氏は言います。「Matterportを採用したことにより、使いやすくて高精度な3Dテクノロジーで店舗のアップグレードを設計・実施して、満足度の高い迅速なサービスをお客様に提供しています。"もっと多くのピザを売って、もっと楽しもう!"という、たった1つのシンプルな目標を胸に、より複雑な改装に対処することができます」

RPM Pizza LLCについて 家族経営のRPM Pizzaは、米国最大手のDomino’s Pizzaフランチャイズ加盟店として40年以上にわたりインディアナ州、ミシガン州、アラバマ州、ルイジアナ州の5州で175を超える店舗を展開しています。https://www.rpmpizza.com/ 

本社ミシシッピ州ガルフポート

業界 小売業 - クイック・サービス・レストラン

課題RPM Pizzaの店舗の設計と改装を合理化してピザ調理にかかる時間を短縮する。

製品 Matterport Pro2

解決策 RPM Pizzaは3Dデジタルツインを店舗の改装や施設管理の効率と速度の改善に活用しています。 

成果

  • 店舗レイアウトの変更で調理効率が向上

  • 店舗の設計・改装プロセスの効率化で所要期間が1年から6か月に短縮

  • プロジェクト開始までの時間が半減

  • バーチャルでの共同作業と確認により、スタッフはより多くのプロジェクトを担当することが可能に

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