金沢工業大学、時間・空間の制約を超越した「未来型の教材」をMatterportのデジタルツインで創造

~Matterportを本格導入し、学生が入れない建築現場を「デジタルツイン型教材」として開発。Society 5.0の担い手となる人材育成をリード~

デジタルツインプラットフォームのリーディングカンパニーであるマーターポート株式会社(本社:東京都港区、執行役員 社長:蕭 敬和、以下Matterport)は、金沢工業大学(所在地:石川県野々市市、学長:大澤 敏)がMatterportのデジタルツインソリューションを採用し、阪急阪神不動産株式会社および真柄建設株式会社と連携して建築現場をデジタルツイン化し、教材として活用しているほか、学生による歴史的建造物のバーチャルツアー制作や、地域との連携で福祉関連施設のバーチャルツアーを実現し、地域・社会への貢献にも繋がる教育DXを具現化していることを発表しました。

教育DXを掲げる金沢工業大学は、日本政府が提唱する「Society 5.0」(※1)をリードする人材育成に向けた「格段に高い教育効果を生み出す取り組み」を推進し最先端機器の導入も積極的に進めており、その一環でデジタルツインに関する研究において海外の先進事例として注目していたMatterportを採用しました。 (※1)サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society 5.0) ◾️Matterportを選定した主な理由 ・実際には学生の立ち入りが難しく危険を伴う現場にも、バーチャルにいつでも自由に閲覧できること。 ・BIMやCADでは表現できない、建物の素材感や経年変化、使用状況、道路・水路・街路樹、陰影など「建物や街並みの豊かな表情」も忠実に再現する技術であること。 ・スピードとクオリティーを両立し、学生が簡単に扱えるソリューションであること。 ◾️Matterportの活用およびメリット 1.新たな教材、教育、研究手法の実現 建築物の施工過程を解説する教材をMatterportで制作。この取り組みは、建設会社(真柄建設株式会社)からバーチャルツアーによる若手技術者の製作を提案され、共同研究にて行われている。施主(阪急阪神不動産株式会社)の許諾のもと真柄建設と金沢工業大学の学生が共同で施工中の工事現場をスキャンしています。 ・実際には学生の立ち入りが難しく危険を伴う現場を忠実に再現することで、建築現場の安全教育の教材として使うことができます。また、現場見学においては、訪問できるタイミングや人数など様々な制限がありますが、バーチャル空間であればいつでも自由に閲覧できます。さらに、デジタル化された現場にテキスト・画像・動画をポストイットのように添付することによって、効率的に学ぶことができます。 ・施工現場は1度見て分かることは少なく、時系列に追うことではじめて理解できることが数多く存在します。これに対し、撮影時の工夫次第では複数の建設工程も1つのバーチャル空間に収めることができます。時間軸に沿った施工現場の変化を観察できるバーチャルツアーは施工過程を理解する上で極めて有効です。 ・施工現場を自由に歩き回れるウォークスルー機能や、建物を俯瞰して見ることのできるドールハウス機能によって、図面だけではわからない現場の状況を把握することがでるため、施工の自動化やロボティクス研究における有益性も評価されています。例えば、光の当たり方によって影のでき方も変わるため、ロボットに搭載するカメラの使い方など、研究者が考えるべきことを発見するのに役立ちます。

Kanazawa Institute of Technology 1

画像出展:金沢工業大学

2.学生による活用が地域連携に発展 建築学科の研究室では学生の卒業研究プロジェクトとして、金沢工業大学が位置する野々市内の旧北国街道と国指定重要文化財の喜多(きた)家住宅のバーチャルツアー制作に取り組みました。 ・建築物を3Dにするには点群データなどを用いる例があるが、歴史的建築物の3D化では期待した表現を得ることが困難でした。たとえば建物の素材感や経年変化、街中に存在する樹木や植栽、道路脇を流れる用水路や川など各種の空間情報、光と影のリアルな表情などを忠実に残すには写真画像および3Dデータを取得できるMatterportが最適でした。 ・撮影された旧北国街道の街並み約350メートルを3日で撮影し、画像データはMatterportのプラットフォームを用いて自動で合成しました。撮影データのアップロード後、翌日にはバーチャルツアーが出来上がり、街並みの観察はもちろん、すぐにタグ付け作業に取り掛かることができました。Matterportはデジタルツインの自動生成からコンテンツ公開までのスピード感が評価されています。

Kanazawa Institute of Technology 2

写真出展:金沢工業大学

3.移動困難な方の内覧をデジタルツインで実現 地域との連携は野々市市外にも拡大。金沢市社会福祉協議会の協力のもと、金沢市にある全国最大級の福祉用具・バリアフリー住宅改修モデルの展示場「金沢福祉用具情報プラザ」のバーチャルツアーを制作・公開を実現しました。 ・「展示品を見たいが、なかなか行けない。バーチャルでもよいので訪問したい」というお声は少なくありません。仮想空間は、普段は行けない場所へ行けるようにする技術であり、時間と空間の制約を飛び越える技術です。過去へ遡って歴史的建築物を見学したり、移動困難な方々を様々な場所へお連れできるメリットがあります。 ■教育DXを具現化する教材開発・研究者の創造的活動を後押しするソリューション 金沢工業大学は、10年後20年後の未来社会を見据えた教育DXを具現化し、社会課題解決に貢献するソリューションとして、教育・研究活動におけるMatterport活用を拡大する考えです。

「建築・都市の様々な表情を3次元的な寸法を含めて記録でき、オンラインでスムーズに共有できるMatterportは、教育×デジタル、建築×デジタルの教材を作成するうえで最適なソリューションです」(金沢工業大学 建築学部 建築学科 教授 下川雄一氏、博士(工学))

「仮想空間は、時間と空間の制約を飛び超える技術です。過去へ遡って歴史的建築物を見学したり、移動困難な方を様々な場所へお連れできたりします。Matterportなら手軽に3Dウォークスルーを制作でき、多くの方の夢が叶うと思います」(金沢工業大学 工学部 ロボティクス学科 教授 鈴木 亮一 氏、博士(情報科学)) 「建築技術者教育において建設現場の見学は、ものづくりの尊さを教えるうえで重要な役割を果たしています。しかし安全性の配慮から見学の範囲や時間、人数などを制限しなければなりませんでした。Matterportの技術は、これらを解決するだけでなく、これまでの講義形態と合わせることで、効果的で刺激的な教育が行えるようになります。」(金沢工業大学 建築学部 建築学科 教授 須田達、博士(工学))

Kanazawa Institute of Technology 3

建築学科 教授 下川雄一氏(工学 博士)

Kanazawa Institute of Technology 4

ロボティクス学科 教授 鈴木亮一氏(情報科学 博士)

Kanazawa Institute of Technology 5

建築学科 教授 須田達、博士(工学)

Matterport(マーターポート)について Matterport は、建築世界のデジタルトランスフォーメーションをリードしています。当社の画期的な空間データプラットフォームは、建物をデータ化し、空間の価値とアクセス性を高めます。177 カ国以上の何百万もの建物が、Matterport のデジタルツインとして生まれ変わり、計画、建設、運用から、文書化、鑑定、マーケティングまで、建物のライフサイクルのあらゆる部分を改善しています。詳細は https://matterport.com/ja でご覧いただけます。また、デジタルツインのギャラリー https://matterport.com/discover もご覧いただけます。 マーターポート株式会社は米 Matterport, Inc.の日本法人です。

(C)2023 Matterport, Inc. All rights reserved. Matterport は登録商標であり、Matterport のロゴは Matterport, Inc.の商標です。その他の商標はすべて、それぞれの所有者に帰属します。

将来の見通しに関する記述 本資料には、連邦証券法に規定される将来の見通しに関する記述が含まれています。これには、本経営統合の利点、Matterport, Inc. (以下「Matterport」)が提供するサービスおよび Matterport が事業を展開する市場、事業戦略、負債水準、業界環境、潜在的な成長機会、規制の影響および Matterport の将来予測に関する記述を含みます。これらの将来見通しに関する記述は一般に、「確信する」、「推定する」、「期待する」、「予想する」、「見積もる」、「意図する」、「戦略」、「将来」、「予測」、「機会」、「計画」、「可能性がある」、「はずである」、「だろう」、「である」、「継続する」、「結果的にそうなるであろう」などの表現(これらの言葉や表現の否定形を含む)で識別されます。 将来の見通しに関する記述は、現在の期待や仮定に基づく将来の出来事に関する予測、予想、その他の記述であり、その結果、リスクや不確実な要因を伴います。この将来の見通しに関する記述に記載される実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、Matterport が競合する業界において、事業計画、予測、その他の期待を実現する能力、ならびに追加的な機会を特定し実現する能力などが含まれます。上述の要因はすべてを網羅するものではありません。前述の要因および Matterport が米国証券取引委員会(SEC)に適宜提出する書類に記載されているその他のリスクや不確実性を慎重に検討する必要があります。これらの報告書には、将来の見通しに関する記述とは大きく異なる実際の出来事や結果を引き起こす可能性のある、その他の重要なリスクや不確実な要因が記載されています。将来の見通しに関する記述は、その記述がなされた日付時点でのものです。読者の皆様におかれましては、将来の見通しに関する記述を過度に依拠することないようご注意ください。Matterport は、新しい情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、これらの将来の見通しに関する記述を更新または修正する義務を負うものではなく、また、法律で義務付けられている場合を除き、その意図もありませんことをご留意ください。 Matterport は、その期待を達成することを保証するものではありません。

  • LinkedIn
  • Twitter
  • Facebook