Matterport、Superior Restorationの顧客の山火事被害からの迅速な回復に貢献
Stephanie Suchocki氏がゼネラルマネージャーとしての成功体験を共有、復旧業界でのキャリアに関心のある女性にアドバイス
北カリフォルニアで何十万エーカーに渡る火災が続く今週、Superior RestorationのゼネラルマネージャーであるStephanie Suchocki氏に、2018年に南カリフォルニアで発生した大規模な山火事後に商業施設や住宅の損害の復旧を支援した経験を語ってもらいました。復旧業界を目指す女性へのアドバイスや、会社の価値に基づきリーダーとして会社を率いる方法などについてもうかがいました。
Superior Restorationについてお聞かせください。
Superior Restorationは、Skylar LewisとJessica Lewisが約10年前に設立した小さなカーペットクリーニング会社が母体です。現在では、約40人のチームメンバーで南カリフォルニア全域をカバーする1,000万ドル規模の修復企業へと成長しました。火災、カビ、水害など、商業施設や住宅の損害を専門としており、被害低減、家財修復、改築、保管といったサービスを提供しています。当社ではチームメンバーがお客様の人生を向上させる機会としてどのプロジェクトにも真摯に取り組むことをモットーとしています。
Superior RestorationではMatterportをどう活用していますか?また、顧客はそこからどのような恩恵を受けていますか?当社では、Matterportを使った損害のスキャンで移動時間の短縮、効率の向上、請求処理と承認の迅速化を実現しています。Matterportは新規ビジネスを獲得するうえで重要な差別化要因であり、決然とした意思決定を下すためにも役立っています。
北カリフォルニアを襲っている山火事には心を痛めています。これまで御社では、住宅や商業施設の所有者が山火事から迅速に復旧するのを支援するためにMatterportをどのように利用してきましたか?
2018年に南カリフォルニアを襲った山火事の際には、レイク・エルシノア統一学区の学校12校のうち、火災の被害を受けた8校にサービスを提供しました。8校すべてをスキャンし、1週間という記録的な短期間で、灰と煙の被害による深刻な損害を戦略的に軽減することができました。
当時、地域内でMatterportを使って損害を記録している会社は当社だけでした。結果として、当社は地区との間で迅速に請求について和解できましたが、他社は裁判に持ち込まれました。
数百もの住宅や企業に被害を及ぼした山火事に際し、復旧業者が迅速な対応を迫られる場合でも、Matterportを使えば損害をすばやくスキャンして見積もりを行うことができます。
Superior Restorationは、極上の顧客サービス、従業員の個人的目標と仕事上の目標に重点を置いている自社の企業文化に誇りをお持ちですね。これらの取り組みについてお聞かせください。また、これらを自社ブランドに組み込むうえであなたの役割を教えてください。
これこそゼネラルマネージャーとしての私の役割の核となる部分で、当社の文化は他に類を見ないものです。私は毎日、チームのために精力を傾けており、チームに職場を愛し、会社に貢献していることに誇りを持ってもらいたいと考えています。
そのために時間をかけてチームメンバー一人一人と面談の時間を取り、プライベートや仕事上の計画が当社のビジョンや価値観と整合しているかどうかを確認しています。共に成功を収めるには、目指す方向を全員が認識しておく必要があるのです。
社員を大切にする会社に属しているとチームメンバーが感じられると、お客様へ提供するサービスの質も格段に向上します。私のチームは、お客様が復旧会社に期待する以上の体験を提供することの価値を学んできました。
その結果、当社は口コミや体験の共有を原動力に大きな成長を遂げています。
このような価値観がビジネスの成長にどのように貢献したかをお聞かせください。
2年前、私達は中核となる価値観である、コラボレーション、堂々とすること、思慮深くあること、効率性、学習意欲を文書化しました。その当時はまだ若い会社だったので、このような価値観の確立が企業文化にどう影響するか認識していませんでした。
現在、私たちは毎日の会話の中で個人、また集団として、どのように社の価値観を実践しているかを振り返ることに多くの時間を費やしています。毎月ネットプロモータースコアを測定してマーケティングを行っていますが、これがブランドの成長に大きく貢献しています。
Matterportは会社のビジョンや価値観を支える重要な手法だと言えるでしょうか。
ええ、もちろんです。当社の提供するサービスは損害低減、修復、内容物の文書化と多岐にわたるため、Matterportの活用で現地に向かうメンバーの人数を減らすことができ、間接費の削減につながっています。1回のスキャンで損害低減、内容物の記録と復元のための複数の見積もりを作成でき、そのスキャンのコピーを損害調査担当者に提供することで、見積もりの承認にかかる時間が短縮しています。
Matterportスキャンの共有は、お客様から大好評を博しています。オンサイトプログラムや設備用のプランが必要な企業から数か月または数年前のスキャンを求められることがよくありますが、Matterport 3Dスペースへのリンクを提供することは、お客様が事業運営に継続的に活用可能な情報をご愛顧のお礼として送信するようなものです。
3Dドキュメントが修復・保険業界の説明責任と効率性の向上にどのようにつながったのでしょうか?
保険会社が保険でカバーする項目を最終決定する際、Matterportが役に立っています。これまでは、JPEGや写真を使った証拠文書だと曖昧な点があったと思います。Matterportを使用すると、請求を裏付けるデータが多くなります。
3Dドキュメントの活用で、保険請求処理の時間が劇的に短縮しました。Matterportの導入当初には、何百枚もの写真を送る代わりにMatterportのスキャン画像へのリンクを請求書に添付するだけでよくなり、売掛金回収までの期間が平均で2〜3か月から27〜35日に短縮されました。
修復/保険業界の分野に進出しようとしている女性にアドバイスをお願いします。
当社は、資格と経験を持ち、多様性に富み、インクルーシブなチームを構成できるメンバーを採用することに努めています。現在は、信じられないほど献身的で、細部にまで気を配り、結果にこだわる6人の女性社員と一緒に働いています。こうした価値観が当社の原動力です。
どの業界でも、女性に対して何らかの形の障壁があります。特に修復業界の場合、従来男性が担ってきた分野での能力・適性を問われることがよくあります。私は女性には能力があり、知識が豊富で、リスクを恐れず、リーダーになる機会を得る価値があると思っています。
ですから、この業界を目指す女性に向けて道を切り開くことは、私だけでなく、当社の他の女性社員6人の責任だと考えています。私たちが声を上げることで、本当の意味で性別が無意味になるよう、大きなインパクトを与えることができます。
私は、チームメンバーに次のようなアドバイスをしています。
必ず質問をして、その答えを手にしてから部屋を出る。できるだけ多くのことを学ぶ。
他人に自己主張が強い、威張っていると思われても気にしない。
女性が管理職への昇進を目標にできるよう、自分が望む変化を業界にもたらす。
総じて、粘り強さと努力が求められますが、その分報酬も大きいものです。